2005年12月02日

優しい光


  クリーム色の便箋の他に

  一見派手な真珠色に輝く便箋に
  涙のシールが貼ってあるものが一つ
  どこか鈍く寂しく色を変えるそれに
  光を当ててみる

  ひよこさんへ
  がああああこさんへ




  ぼーっと空を眺めていた
  雲の無い平坦な青が何処までも続いている

  ここは何処なのだろうか
  何度も自問したが答えは返ってこない

  ここについて少し考えてみた
  たぶんここはどういう現象かは分からないが
  光が拡散されているのだ

  優しい光なのだろうか
  この光の中では僕の影さえ見当たらない
  これは曇りの日にできる現象に似ているのかもしれない
  光量としてはもっと明るいのだけど
  どこか不安になる

  拡散された柔らかい光は影を作らない
  均一な光は世界をぼんやりと霞ませ
  柔らかなベールで人を包み込む
  そこにむき出しにされた個性はない
  誰もが誰もを傷つけない

  僕はこんなにも不安な気分になる


  この優しさの象徴が
  この廃墟なのだと
 
  




 
  僕は誰
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posted by 誰 at 18:03| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
感想や思った事を並べられるような感じじゃなくて、なんて言ったら良いのか分かりません。
『人間』を現している気がします。
でも、何となく分かっちゃう。
詩の解釈は人それぞれだと思いますが、誰さんの詩は考えさせられたり、自分はどうなんだろうと自分に語りかけたりできる貴重なblogです。
だから大好き。
反対意見があっても書きやすいし、誰さんは他社を排除する人がないから。
Posted by ひよこ at 2005年12月02日 23:39
今日2件目のコメントです♪
ひよこさんの言われることに同感です。
すごい『人間』が当てはまっちゃう気がしますよ。
曖昧な優しさとかもなんだかこれにイコールで結ばれていそうで・・・
うーんなんて言っていいかわからないですけど、誰さんは私の中では一筋の何かを気付かせてくれる光であることは確かです。
Posted by ウーサン at 2005年12月03日 00:20
昨日のコメント、誤字が多すぎですね。。。
申し訳ありません。
「他者を排除する事がないから」です( ̄□ ̄;)
Posted by ひよこ at 2005年12月03日 16:22
ひよこさんへ

人間を感じて頂けるなら
それは綴っている僕が人間だからだと思います
いっぱい矛盾を抱えて酷く不安定で
だけど前に進んでいこうとする人間だから

けっこう排他的な人間だったりもしますけどね
Posted by 誰(街の中で) at 2005年12月05日 11:03
ウーサンさんへ

僕が人間であるように
ウーサンさんも人間であるから
この短い文の中で人間を感じ取れるのかも
しれませんね
Posted by 誰(街の中で) at 2005年12月05日 11:08
ひよこさんへ

想いはしっかり伝わりました
Posted by 誰(街の中で) at 2005年12月05日 11:09
なんかね、読んだ時に、アタシの頭の数少ない単語の中で孤独って言う言葉がピッタリあてはまった。
決して怖くはナィのに、決して辛くはなぃのに、決して悲しくはナィのに、
なぜか寂しい。
すべてが何も無く丸すぎて、個性があっても通用しなぃ。
手を伸ばしたって掴めるものは虚空。
アタシならきっとそんな世界、おれへんやろなって思ぃました。
Posted by がぁこ at 2005年12月05日 11:19
がぁこさんへ

なんだろう
なんか漠然とした不安、孤独感
言葉にするとどんどん変わってしまいそうなもの
決して悪いものともいえないで
むしろ日常で普通にあるけど
でも不安になる
Posted by 誰(街の中で) at 2005年12月05日 18:42
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